株式会社MOVEDOOR 諸富稜の社長インタビュー（成功談・失敗談）

社長になったきっかけは？: 劣等感があり一歩が踏み出せないことが多かったが、大学生の時の地域貢献やボランティアで自信をつけ、企業や行政機関との連携で経験を深め、大きなビジョンを掲げまだ無い事業を生み出し世の中に大きく貢献できる仕事をしていきたいと思い、大学３年生、２０歳時に学生起業を決意しました。
どんな仕事をしている会社ですか？: 事業成長を実現する広報ＰＲ会社を学生起業。令和の軍師として、企業の集客・採用・ブランディングを勝利に導く。戦略策定からクリエイティブ制作（動画／デザイン／ＷＥＢ等）、さらに広告＆発信まで一貫して担う。大学卒業と同時にコロナに直面。何度も危機を乗り越え、２０人規模のチームに成長（パート含む）。築１００年の古民家オフィスにて子ども食堂＆学生の活動拠点を運営。
現在は、社運をかけた東京進出に挑戦中。
成功談を聞かせてください！: 大学を卒業し２０２０年３月まさに、これからだ！と意気込んだ矢先にコロナで仕事が激減しました。SMSでその不安を投稿したところ多くの応援を頂き、コロナ禍でも学び続けスキルアップした結果、説明＆販売などのリモート化に伴い、ＥＣサイトや動画制作の依頼が急増しました。自分があの時に助けてもらったように、次はお客様の会社を事業成長させたい。この強い想いは今も変わらず、自分たちは「広報ＰＲで事業成長を実現する」というミッションに向けて日々挑戦し続けています。
失敗談を聞かせてください！: 設立当初は、映像＆デザインが専門の制作会社で、実績も無いので飛び込み営業や電話営業・無料＆格安での制作、出来ることはなんでもしていました。どんな良いデザインが完成しても、顧客の成長に貢献できる実感が持てない。「良いものができた。ありがとう！」と言われても、納品が終わる度、自分達の無力さを感じる日々が、長く続いていました。「このまま単発・売切り型の制作会社を続けていくのは危険かもしれない」と思い、ぼくたちがすべきことは何なのか？を考え抜いて、広報戦略策定から制作・発信・検証まで全てを担える会社になればいいと方向転換することになりました。
これから起業する人に向けてメッセージをお願いします！: 「起業＝キャリアが潰れる」と何度も指摘されました。失敗すれば新卒で就職ができず、取り返しがつかない事態になる、社会人の常識やマナーが身につかない、上司がいないから成長しない・・・。本当にそうでしょうか？自分で事業を起こしても、お客様や投資家の信頼を得る必要があります。むしろ社会人としての人間関係やマナーは人一倍、意識せざるを得ませんでした。直属の上司がいなくても、クライアントに全力で向き合い、尊敬する仲間や経営者と出会い、刺激を受け続けてきました。正直、仕事で結果を出さなければ会社を存続出来ないプレッシャーもあるし、誰よりも挑戦しているから失敗と挫折の数は圧倒的に増えました。だけど、トライ＆エラーを高速回転しながら、全力で駆ける時間は自分を成長させます。やらざるを得ない環境では努力が続きやすい。最悪、起業が失敗しても、全力で挑戦する中で勝ち得たスキルや知識はぼくの血肉となって、これからも残り続けます。今後、人口と市場が縮小する日本は、大企業であっても終身雇用の保証が難しくなります。大企業の倒産や縮小も増え、会社の寿命は益々短くなります。大きい会社に入れば安心できる、そんな時代は終わりを迎えました。力なき者に安定は存在しない。どんな場所や会社でも通用する、個人の能力が重要視されます。高い能力があれば、所属している会社が潰れても、すぐ転職できます。何がリスクで何がリスクでは無いか？時代の急速な変化で、その意味が再定義されました。起業を目指す後輩たちの参考になれば嬉しいです。