株式会社ONE 宮田亮の社長インタビュー（新しい取り組み・挑戦）

新型コロナウイルス発生前はどんな仕事をしている会社でしたか？: 初めまして。宮田亮と申します。仲の良い事業家仲間からは親しみを込めて「りょうちん」と呼ばれることがあります。
株式会社ONEでは「お客様の人生を総合プロデュースする」をスローガンに掲げ、
お客様・従業員・地域の方々、全ての人の幸せに貢献することを経営理念に仕事をしております。
弊社では経営理念に基づく経営方針といたしまして、「出会い」「暮らし」「解決策」の
３つを軸に事業展開を行っております。
経営理念、経営方針を形にするべく、弊社では現在３つの事業を取り扱っております。
１）regalo
２）SHIBAURA space
３）Shibaura Fam.

弊社は新型コロナウイルス発生前から、小売の事業であるregaloに力を入れて取り組んでおります。
regaloとはイタリア語で「贈り物」という意味があり、「ママと家族に幸せな時間を提供するお店」をコンセプトにお店を芝浦に構えております。
新型コロナウイルスの影響を教えて下さい。: 新型コロナウイルスの蔓延に伴って今まで当たり前に行われてきた小売業の様式が大きく変化しました。
regaloではその変化を機に、取り扱っているメーカーとのコラボレートやスタッフが独自で発案したワークショップを行いました。
コロナウイルス発生前では、お店で扱うメーカーとの関係性は深く踏み込んだやりとり等は行っておりませんでした。
そんな中、政府による外出自粛の要請などにより、家で過ごす時間が大幅に増えたことで在宅生活の充実度を底上げしていくために、
商品紹介や、商品の扱い方をメーカーの方と一緒にインスタグラムのライブ配信を活用して積極的に行いました。
そうすることでメーカーとの関係性もより深まり、今まで以上に商品の告知の自由度が増したことを体感できる貴重な経験となりました。
新型コロナウイルス発生後の新しい取り組みや挑戦を教えて下さい！: 新型コロナウイルスの発生があり、そこで改めて企業やお客様との関わり方について考えるきっかけとなりました。
社会全体の生活様式が変わったことに伴い、弊社の経営方針の軸をさらに形にできるものはないかと仲間たちと一緒に考え、レンタルスペース事業とコミュニティーサイトの設立に取り組み始めました。
当時は人と直接会うことが良しとされていない環境だったからこそ、ダイレクトににコミュニケーションを取れることの大切さに気づきました。
レンタルスペース事業もコミュニティーサイトの立ち上げも私にとっては初めての挑戦でしたが、リモートワークが一般的になっていたこともありレンタルスペース事業の立ち上げは急務で進め、コミュニティーサイトの立ち上げは地域密着型としてコツコツ積み上げていきました。
SHIBAURA spaceは「レンタルスペースから、芝浦地域を活性化・貢献する」をコンセプトに、企業様の研修やワークショップ、近隣の学生さんのサークルイベント等にご活用していただいております。
弊社レンタルスペースをご利用していただくことで芝浦へと足を運ぶきっかけにもなりますし、近隣店舗への流入に繋がることでより芝浦地域の活性化に繋がると考えております。
Shibaura Fam.は「家族と地域の架け橋に」をコンセプトに地域密着型のコミュニティーサイトを展開しています。
レンタルスペースとコミュニティーサイトの立ち上げを行うにあたり、それぞれを独立した事業としてではなく、連動することでより芝浦地域の活性化につながりますし、弊社が掲げている経営理念を実現させていくことに直結しております。
新型コロナウイルスと今後も共存していく上で何が一番重要だと思いますか？: 今回の新型コロナウイルスの発生で最も求められた力は適応能力だと思います。

自分達の事情や状況に関係なく、社会は常に変動しています。変化に対応しきれなかった企業からどんどん脱落していきます。
今まで会社とは出勤すべき場所だったところから、出勤しなくても在宅で仕事を行うことが可能です。
オフィスという人が集まる場所を作る必要がなくなりました。
いろんな面でコストの削減を図ることができます。
もちろん人件費も同じです。
そのため今まで以上に適応能力の高い人材が世間では求められています。
これまで当たり前だと認識していたことが当たり前ではなくなりつつある現在に対応していく企業は残り続け、対応が遅れた企業は競争からどんどん脱落していきます。
逆に、これを機に一気に追い抜いていく企業も増えていくと思います。
今後、コロナウイルスのような社会全体に影響を与えるような事象は発生すると思います。
その時にどのように柔軟に受け止め、適応し、対応するかがとても重要になってくると思います。
これから起業する人に向けてメッセージをお願いします！: ここまで私の挑戦に関する話を読んでくださりありがとうございます。
これから起業を考えている方は不安と期待の両方が入り混じっているかと思います。
ぜひほんの少しだけ、不安と期待の割合を期待に傾けて一歩踏み出してください。
私も起業した時は成功するかどうか不安と期待でいっぱいでした。しかし、期待にほんの少し偏らせたからこそ、今があります。
挑戦することでたくさんの経験をさせていただきました。成功体験もあれば失敗体験もあります。
私は成功体験よりも圧倒的に失敗体験が多いです。
失敗経験が多いからこそ、その時その時で成長ポイントが明確になり、次に繋げることができました。
私が起業する上で一番恵まれていたのは環境でした。
挑戦する環境、起業する環境がとても恵まれていて、一緒に挑戦している事業家仲間と共に切磋琢磨しあえたことが何よりの財産です。
これから起業を考えている方は、ぜひ自分の身を置く環境を大切にしてください。
起業し、皆さんの会社とコラボレートできることを楽しみにしております。