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社長インタビューテーマ:社長の成功談・失敗談インタビュー
株式会社Japan PI 小山悟郎 の社長インタビュー
2024年06月17日
社長になったきっかけは?
1990年代後半、インターネットの普及により、探偵業の主要な広告媒体は、電話帳からネットへと急速に移行しました。前勤務先の代表者はこの変化に対応できず、経営が悪化し、業務が減少しました。継続勤務しても新しいスキルを得る希望がないうえ、業界特有の事情により他社への転職も困難でした。そのため、私は独立起業し、インターネットを活用した広告宣伝方法を模索することにしました。

前勤務先の経営難を目の当たりにし、不安を抱えつつも探偵業で独立を決意。ライフワークと決意している職種を続けるために必死で試行錯誤しました。幸運にも、独立後すぐにポスティングから仕事が次々と入り、その間にネット広告も軌道に乗り、順調にスタートを切ることができました。
どんな仕事をしている会社ですか?
弊社は、探偵業者で国内や海外の探偵調査と海外や外国人からの英語対応の探偵業務を行っています。探偵や興信所の主な業務内容は、弁護士、法人、個人の顧客に対し、素行調査、身辺調査、人探し、企業信用調査、子供のための調査、ストーカー対策、いじめ調査、詐欺被害調査、訴訟資料調査、浮気調査等です。バイリンガル探偵としては、通常の探偵業務を英語対応で提供しているのに加え、登記簿謄本や離婚証明書等の取得や翻訳、外国政府のバックグラウンドチェックの指紋採など、私立大使館的な活動も行っています。
成功談を聞かせてください!
商売は差別化を図ることだという先人の教えがあります。他の人が手を付けていないカテゴリーに参入することが成功の秘訣であり、顧客のニーズに応えることにもつながると考えています。

日本における探偵業や興信所は、古くから浮気調査や採用調査を専門としてきました。しかし、個人情報保護法の施行により、従来の採用調査は衰退しています。現在でも浮気調査が探偵業の主な業務となっていますが、それは日本特有の現象であり、業者や顧客層の間には「探偵=浮気調査」という固定観念があります。しかし、探偵業は民事の警察とも言える存在であり、弁護士が扱う業務とも重なる部分があるはずです。弁護士が浮気や離婚問題だけを扱っているわけではないのです。

このような背景の中で、浮気調査以外の分野で探偵業が活躍できるジャンルの開拓が重要な課題となっています。リスク管理の一環として、企業取引、企業経営、労使問題、投資、不動産取引、相続問題、子供の親権問題、訴訟手続きの問題など、探偵業のサービスが活かされる分野は多岐にわたります。国外や外国人向けのサービスにおいては、民事上のさまざまな問題の調査が求められています。日本と海外の探偵業に対する一般消費者の認識がいかに異なるかを実感します。

そのような中で、弊社はサービス言語を英語に切り替えることで新たなニーズを掘り起こしており、これが成功の一因となっています。大卒の人材がほとんど入ってこない裏稼業的な探偵・興信所業界において、ビジネスレベルの英語力を備えた人材の確保は難しい状況です。しかし、AIの急速な発展により、言語の壁を簡単に取り払うことが可能となりました。ネイティブレベルの語学力がなくても、AIの情報収集、翻訳、編集能力を補助に使えば多くの問題が解消しつつあります。

国際化の流れや急激な円安状況においても、探偵サービスの輸出業務は時流に乗り、国内顧客へのサービスよりも国外顧客向けのサービスの方が断然利益率が高くなっています。バイリンガル探偵として活動することが、経営の安定に寄与しており、これが弊社にとっての成功と言えるかもしれません。
失敗談を聞かせてください!
以前男性の方から「自分を振った女性の住所を知りたい」という相談がありました。不審な様子を感じ取り、直感的に依頼を断りましたが、その男性は女性の住所を知った後、無理心中を図ったそうです。 加害者は、精神病院で被害者と知り合い、彼女のおかげで病気が治ったと偽り、住所を探して手紙を送りたいと相談していました。
探偵業界にとって、ストーカーや暴力団の依頼を受けることは、業界全体の存続に関わる重大なリスクです。リスク管理や被害者救済のための情報収集は必要ですが、情報が悪人の手に渡ることで、業界全体が危機にさらされる可能性があります。
2013年頃には探偵業界の将来に不安を抱き、業務を継続すべきか悩んでいました。しかし、民事的なトラブルを解決する職業は社会に必要であり、2013年頃の業界存続の危機を乗り越えられたことは幸運であると感じています。
これから起業する人に向けてメッセージをお願いします!
2002年に起業しようとした際、最も不安だったのは、ニッチで競争の激しい探偵業界で安定して顧客を獲得できるかどうかでした。元勤務先から独立し、ライバル関係になるため、元代表者の了承を得る必要もありました。また、元勤務先の顧客や従業員を引き抜くことは避け、同業といっても、英語対応のサービスを増やすなど、別のカテゴリーで営業することにしました。

その際、起業の不安を抱える人たちのブログの中に、1983年の映画『スカーフェイス』にインスピレーションを得ているという話を見ました。この映画の前半、特に主人公が、無一物の移民から度胸と才覚一つでのし上がり、暗黒街のボスに上り詰めるシーンを繰り返し見て、自己投影し、モチベーションを高めました。

起業には、入念な計画と準備が必要ですが、崖っぷちから一歩踏み出す度胸と勇気も必要です。日本では起業の失敗に対する懸念が強いですが、アメリカでは失敗してもその経験が評価されます。現在、日本でも終身雇用や大企業の安定性が薄れ、起業する人が増えています。準備を怠らず、積極的に挑戦してほしいと思います。
https://www.japanpi.com/ja/

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