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社長インタビューテーマ:社長の成功談・失敗談インタビュー
KOKONA株式会社 佐藤大志 の社長インタビュー
2024年12月17日
社長になったきっかけは?
店長になったきっかけは、コロナ禍で生活環境が変化し、個人としても30歳を迎え、経験していない分野・新しい仕事に挑戦したいと考えていました。
20代の間も色々な仕事を経験しましたが、大企業ではどんなに良い案や運営方法があっても採用されないどころかそもそも発案内容が組織に共有されないことが多く、出来の悪い中間管理職と高学歴の現場チーム、そして現場にも会議にも来ない経営陣という悪い組織のモデルケースを見てきました。
新しい職場はなるべく風通しが良く理性的で、従業員を株主配当の為の経費としてではなく、家族同様に運命を共同する一員として扱える結束力のある会社がいい。そう思った時にどこか既存の名のある企業よりも、1から新しく始まる会社の方が良いだろうと、自然に今の会社になりました。
どんな仕事をしている会社ですか?
『KOKONA』という社名が表す通り、ココナッツをメインに扱っているドリンクショップです。
亡くなった祖父が旧日本委任統治領をはじめとした南洋諸島に家族旅行に行くのが好きで、私も幼稚園や小学生時代にパラオ・グアム・ロタ・サイパン・ハワイなどによく連れて行ってもらいました。
まだ子供の頃で記憶は飛び飛びなのですが、ビーチで木から切り落とし、その場でストローを刺して飲むココナッツジュースの美味しさを今も鮮明に覚えています。
海外旅行に行く人は私と同じようにココナッツファンが多くいますが、日本国内ではココナッツがそもそも手に入りにくいので、好き嫌い以前にココナッツジュースの味を知らないという人も珍しくありません。ココナッツミルクやココナッツプリンくらいは皆さん食べたことがありますが、もとのココナッツは見たことも触ったこともない、というように。
日本でも新鮮でおいしいココナッツジュースが飲める喫茶店は欲しい、ココナッツのおいしさを知らない友達にココナッツの本当の味を伝えたい。そんな願望からこの『KOKONA』はスタートしました。
もう一つ大きな動機は、私が幼少期にずっとアレルギーに悩まされていたことがあります。
牛乳と卵にアレルギーがあり、私以上に母がとても苦労していました。
私自身もアイスクリームやショートケーキの味は好きなのに、アレルギーがあって食べると熱が出たり髪の毛が抜けたりするので食べられない。友達の家で遊んでいてお菓子の時間に、まわりの友達と同じものが食べられない、というのは除け者にされているような疎外感があり、とても寂しかったです。
そんな時にココナッツミルクを使ったデザートはとても重宝しました。ココナッツアイスやココナッツプリンなど、見た目は周りの子が食べるアイスやプリンと一緒です。味も甘くてクリーミーでおいしい。まさに救世主でした。
みんなと同じ甘くて美味しいデザートを、みんなと一緒に食べる。子供にとって当たり前の体験を、このココナッツを使ったデザートで日本中の子供達に楽しんで欲しい。
当店の看板メニュー『生ココナッツシェイク』は卵牛乳をはじめとした主要アレルギー28品目を一切使用していない、まさしく全てのアレっ子を取り残さないデザートドリンクです。
しかも、牛乳や卵を使ったドリンクよりもおいしい!と胸を張って言えます。
まだまだ道のりは長いですが、日本でココナッツが市民権を得て、日常的なドリンク・スイーツになる日を夢見て毎日頑張っています。
20年後30年後に今の子供達が家族連れがKOKONAのドリンク飲みに来てくれる日が来たら、この会社の企業目標は完成したと言えるでしょう。
成功談を聞かせてください!
「湖で大きな波を立てようと思ったら、小石を様々な場所に投げるのではなく、一つの場所に全ての石を投げろ」
つまり、経営で言えばあれもこれもと関係のない沢山の商品をリリースしたり、今いる客層を大切にせずに八方美人な宣伝をしていたのでは誰もリピートしてくれません。
まずは自分の商品を一番喜んでくれるお客様をイメージして、そのお客様に最大の幸福を感じてもらえるように努力する。
当店のビジョンは明確で、添加物などは一切使用せずに素材本来のおいしさを生かした商品を目の前のお客様に喜んでもらう。新鮮なココナッツを美味しいと喜んでもらう。
ひたすらそれだけを大切にしています。
その結果として、ココナッツファンだけではなく、ココナッツをこのお店で初めて飲んで好きになってくれたお客様や、海外からの来た方で当店を気に入って何度も来てくださる方が意外なほどに多くいらっしゃいます。
お店に来てもらうことよりも、お店に来てもらった方が100%喜ぶ商品を用意することが絶対に大事なので、結果的に意図した以上のお客様に喜んでいただけているのが嬉しい誤算です。
失敗談を聞かせてください!
現在、麻布十番と上野に店舗を構えているのですが、最初に出店したのは新宿店でした。
20年以上小田急線沿線に住んでいたこともあり新宿は身近な街で、電車で映画館に遊びに来る若者から、車で百貨店に買い物に来る家族連れまで、老若男女客層さまざまに「日本にいながら南国海外旅行気分」を体験していただけるのではないかと期待しての選択でした。
実際、私の友人たちも新宿を通勤圏通学圏にしている人が多く、ココナッツ好きも周りに多かったのでたくさん遊びに来てくれたのですが…。
店舗に来てみて私も友人も皆一様に驚愕。なんと商業ビル内のテナントと聞いていたのが遊戯場・ゲームセンターのビルでした。しかも私たちのお店は3階にあったので、1階2階と凄まじい喧騒の中を抜けて店舗を目指さなくてはいけません。
私自身も一度もそういった施設に入ったことはありませんでしたし、入りたいと思ったこともありませんでしたから、とにかくカルチャーショックでした。
そういった有様ですから、せっかく当店目当てに遊びに来てくれたお客様も1階でビルに入るのを諦めてUターンが続出。特に中学生・高校生が飲みたいのに店舗に入れない子が多く可哀想でした。下校中に遊戯場には立ち寄れない、という子も多く、またそもそも夕方以降は風営法でビルに入れなくなるので、純粋な喫茶店営業をしている当店にも入れなくなる、という凄まじい逆境でした。
麻布十番や上野では通りかかった方が店舗を見かけて立ち寄ってくれることも多いのですが、新宿はそもそも遊戯場に入る意思のある方しか通りかからないので、ココナッツに興味のない方が多く、そもそも海外観光客が半数以上だったので、落ち着いてドリンクを楽しむ空間作りがなかなか苦労しました。
ドリンク自体の評判はおかげさまでとても良かったので、新宿店の失敗を教訓にその後の麻布十番と上野店はビルインではなく路面店舗で、落ち着いて飲食できる喫茶店を目指しています。
これから起業する人に向けてメッセージをお願いします!
お金や安定性は確かに大事ですが、自分の命を削って何かしらの仕事をする訳ですから、少しでも祖国日本が良くなる仕事、日本人が喜ぶ仕事をしたい。
何か少しでも後世に残る仕事がしたい。
そう考えた時に1から会社をデザインして経営するというのはとても理にかなっていると思います。
頑張りましょう。
https://www.kokonacafe.com

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