テーマごとに様々な業界の起業家によるインタビューを掲載中!
インタビュー掲載は無料!企業PR・ブランディング支援!
起業家インタビューテーマ:起業家の成功談・失敗談インタビュー
リプロダクティブサポートファーム東京 川口優太郎 の起業家インタビュー
2025年11月18日
社長になったきっかけは?
ヒトの卵子・精子・受精卵(胚)を扱う専門の技術者のことを胚培養士(エンブリオロジスト)といいますが、私は不妊治療・生殖医療専門クリニックで現役の胚培養士として15年以上臨床に従事しています。

長年、臨床の現場に携わってきた中で、
「不妊治療・生殖医療の専門的な知識を持つ自分だからこそ、臨床とは異なる視点から、もっとこの業界に支援できること、還元できることがあるのではないか?」
と考えたことをきっかけに、不妊治療・生殖医療専門コンサルティング事業を展開する『リプロダクティブサポートファーム東京』を創業しました。

いわゆる“医療”コンサルティング業界には、諸先輩方をはじめ数多くの名士がいますし、ご存知の通り大手の有名企業も存在しています。しかしながら、同じ“医療”という領域にあっても、私が携わっている『不妊治療・生殖医療』という分野は非常に特殊で、患者様の層も、ニーズも、診療圏の考え方も、マーケットの規模も、集患戦略も、一般的な“医療”とはまったく異なります。
不妊治療・生殖医療の十分な知識と経験を有し、この分野に特化・精通したコンサルタントは非常に少ないのが現状で、その結果、医療機関が専門外のコンサルタントから助言を受けて方向性を誤り、経営方針が瞬く間に変化して混乱に陥っていくケースや、運営側と現場の考え方に大きな乖離が生まれていくケースも実際に何度も見てきました。
こうした課題を幾度となく痛感したことから、これまでの知識や経験を活かして、BtoB/BtoCという既成概念に捉われない、新しい発想やアプローチを提供することに照準を合わせて起業を決意しました。

これまでに、東京都をはじめ、千葉県、埼玉県、栃木県、福島県、静岡県など数多くのご施設様からご依頼をいただき、クリニックの新規開業や業務コンサルティングに携わらせていただいております。当然ながら、成功も失敗もありますが、起業した時から現在もずっと変わらず信頼してお仕事を任せていただいている先生方や企業様も数多くあり、日々、大変有難く感じています。
どんな仕事をしている会社ですか?
弊社、リプロダクティブサポートファーム東京は、不妊治療・生殖医療の分野に特化した生殖医療専門コンサルティング事業を展開しています。

主な事業内容としては、不妊治療・生殖医療専門クリニックの新規開業支援、運営サポート、経営戦略の立案と改善、コスト最適化、人材育成、技術指導までを一貫してサポートしています。
特に、開業時には立地選定や設備導入、人材確保など、医療機関ならではの課題が多く発生しますが、それらを医療の『現場(臨床)』の知識と『経営』という双方の視点から支援が出来るという点が弊社の強みだと思います。
また、既存クリニックに対しても、業務フローの見直しや集患戦略の再構築、最新医療技術の導入支援などを通して、患者満足度と経営の両立を実現するお手伝いをしています。

さらに、法人企業向けには、薬剤師など専門家と連携したサプリメント・健康食品の開発監修、医学的根拠に基づくコンテンツ監修、従業員の健康支援を目的としたセミナーや研修の企画運営なども行っています。
成功談を聞かせてください!
私は、不妊治療・生殖医療業界では最大手である東京都新宿区にある不妊治療専門クリニックで胚培養士としてのキャリアをスタートし、入社から3年半が経った頃には海外事業の立ち上げメンバーに選任されました。
業界最大手のクリニックということもあって、非常に貴重な経験をたくさん積ませていただいた一方で、結果的にこのような成功体験が、自分一人ではなにもできない若造に「俺はひとりで何でも出来るんだ!」という過信を生ませ、周囲との摩擦も増えていきました。

当然ながら、当時の私をよく思わない人たちもたくさんおり、起業してからは、揚げ足を取られ、悪評を流され、根拠のないデマ、有りもしない噂が一人歩きする‥‥。そうした見えない敵に足元をすくわれ、それが積み重なっていき、いつの間にか仕事の依頼がまったく来ない時期もありました。

未来が見えず、「この業界に自分の居場所はもう無いのではないか‥‥」と自分の存在価値すら揺らぐほどの大きな挫折を味わった時に、今のこの状況から逃げるのではなく、『自分がやりたいこと』では無く、『自分に求められていること』に真正面から向き合うようしました。
どんなに小さなものでも、ご依頼いただいたひとつひとつの仕事を誠実に確実に積み上げ、愚直なまでにそれを続けるということを選びました。

そうして少しずつ構築した小さな信頼は、やがて次の信頼を呼び、それがまた次のチャンスへと数珠つなぎ式に段々と拡がっていき、結果的に大きな信頼・大きな仕事へと結びついていきました。
その積み重ねが多方面から評価され、JCI JAPAN TOYP(青年版国民栄誉賞)で『総務大臣奨励賞』を受賞したり、数々のビジネスコンテストで『グランプリ』や『特別賞』を受賞するなど、光栄にも恵まれました。

現在では、挫折を味わった時期とは対照的に、抱えきれない程のお仕事をいただくようになり、大なり小なりご迷惑をお掛けしつつも創業してから5年が経ちました。
失敗談を聞かせてください!
先述したような挫折を味わう引き金になった発端には、やはり自分の性格やキャラクターというのもあったと思います。
「正しいことこそが正義」という真っ直ぐさや、「遠慮なく成果だけを追いにいく姿勢」というのは、たとえ間違っていなくても人と人との摩擦を生みます。
そうした火種が積み重なっていき、ある時を境に大きな炎となって私のキャリアを焼き尽くしました。

お金は失っても取り戻せる、しかし、信頼はそうはいかない‥‥。信頼を取り戻すこと、勝ち取ることがどれほど難しいかを痛感しました。
しかし、そんな状況にあっても、私を信じて支えてくれる家族、友人、ビジネスパートナー、そして私の技術・知識を必要としてくれる患者様がいました。何度つまずいても、時に優しく、時に力強く、叱咤激励しながら支えてくれました。

それから目の前の仕事に誠実に向き合うこと、周りの期待に少しでも応えることを徹底し、小さな成果を積み重ねていきました。紆余曲折有りながらも、あっという間に時間は過ぎ、気が付けば創業から5年が経過して大きな仕事を依頼していただけるまでに成長していました。

JCI JAPAN TOYPの『総務大臣奨励賞』をはじめ、ベンチャーカップCHIBAの『SDGsビジネス賞』や、松戸ビジネスコンテスト『最優秀賞』等々、数々のビジネスコンテストで賞を受賞するに至りましたが、これらの栄誉は決して私自身の力だけで得られたものではありません。
仲間が私を信じ支え続けてくれたからであり、「人こそ最大の財産」ということを証明した“証”であると私は心から信じています。
これから起業する人に向けてメッセージをお願いします!
起業は、一見すると孤独に見えますが、決してひとりでは戦えません。どれほど優れたビジネスモデルを描いていても、どれほど強い意志を持っていても、どんなに勢いがあっても、人はひとりでは何も成し遂げられません。

歩む道の先にある成功も、苦難も、転機も、すべては人が運んできます。だからこそ「人こそ財産」だと私は考えています。資金でも技術でもなく、自分の隣に立ってくれる人。自分にアイデアをくれる人。自分の背中を押してくれる人。自分を育ててくれる人。自分を信じてくれる人。そのような存在が、起業後の未来を決めると思います。

そして、覚えておいて欲しいのは「失ったお金はいつか取り戻せるが、信頼はそう簡単にはいかない」ということです。
信頼とは、時間をかけて積み重ねる見えない資本です。その資本を勝ち取り、守り抜く覚悟がなければ、どれだけ大きなビジネスでも土台から崩れてしまうと思います。

そしてもう一つ大切なことは、自分が誰かにビジョンを語り、その誰かに伴走を願ったその瞬間から『責任』が生まれるということです。私は、ビジネスにおいては、ビジョンを語り伴走を願うことは、ただの呼びかけではなく人の心を動かす非常に重大で責任のある行為だと思っています。どんなに自分が苦しくなっても、逃げたくなっても、辞めたくなっても、その言葉に最後まで責任を持つことが、起業家としての誇りになると考えています。

起業は、挑戦の連続であり、孤独に見えて、人との繋がりがすべてを決める世界です。
人との繋がりを大切にし、信頼を守り、責任を持つ。その姿勢が、あなたの未来を切り開き、よき仲間を呼び、事業を成功へと導くと思います。
このメッセージが、たとえひとりでも誰かの参考になれば幸いです。一緒に頑張りましょう。
https://www.repro-support-firmtokyo.com/

将来は起業したい!就職したいあの会社の社長はどんな人?
これから起業する方や悩んでいる経営者の方のヒントも見つかるかもしれない!
企業成長の次なる一手を!日本のがんばる社長を紹介中です!

企業PR!ブランディング支援!インタビュー無料掲載について

インタビューの無料掲載をさせていただきます。一切費用は必要ございません。お気軽にお申し込み下さい。詳細は社長インタビュー無料掲載についてをご確認ください。

ページトップへ