株式会社SUN 篠原継之助の社長インタビュー（成功談・失敗談）

社長になったきっかけは？: 起業を志した一番の理由は、【安定志向だったから】です。

私が学生時代に就職活動をしたのはリーマンショック直後の2009年でした。
当時は倒産する会社が多く、内定取り消しが珍しくないような経済状況で、今後の自分の将来に大きな不安を抱えていました。

育ててもらった親に、心から感謝をする想いを持ちながら、
「このまま何も考えずにサラリーマンになったら、
親にしてもらったことを自分の子供にしてあげられないのでは？」
そう考えるようになった私はまず、読書をスタートしました。

読書をする中で、本だけでは物事のリアルがわからないと感じ、100人の経営者さんに話を聞きに行きました。
その中で、「この人はすごい！」と感じる経営者さんとの出会いがありました。
とてつもなく過酷な経験をしつつ、努力を重ね経営者として成功された方でした。

その方の人生観、職業観、人の可能性を信じる想いに心を打たれ、この方に師事し、起業する人生にすると決意しました。
どんな仕事をしている会社ですか？: 現在、キャリア支援事業、講演会事業、営業代行業、セレクトショップ運営、イベントスペース運営を行っています。
一つ一つ切り分けて見ると全くジャンルの違う事業をやっているように見えるのですが、全ての事業を通じて軸に据えている想いは、【関わる全ての人を笑顔にし、豊かにしていく】ということです。
もちろん、豊かさの定義は人によって異なります。だからこそ、お客様、取引先の企業様、スタッフとの対話を大事にし、それぞれの描く豊かさに貢献していくと考えている会社です。
成功談を聞かせてください！: サラリーマンを辞め、独立した直後の話です。
独立した翌月、私は26歳のタイミングで結婚をしました。そこから「事業を拡大させていくぞ！」と決意したのも束の間、それまで右肩上がりに伸びていた業績が、そこから1年半完全に横ばいとなったのです。
周りの方々からは色々なことを言われました。
「結婚して油断したから伸びが止まったんだ。」
「まだ独立する実力がないのに無理して独立するからだ」
「結婚なんかしなきゃよかったのに」

色々な言葉を言われ、とてつもなく悔しい思いをしました。
ただ、現実問題として起きている事実は一年以上事業が停滞しているということ。
何も反論できずに、歯を食いしばることしかできませんでした。

そんな時、師匠から教えていただいた研修に出たことで、この暗闇から抜けるきっかけを掴みました。
その研修で受け入れたことは、「今の現実は自分が変化をしていなかったからこそ起きていることだ」ということ、「独立も結婚も、この選択が正解だったと自分の実績で証明するしかない」ということです。

そこから一念発起し、今まで師匠からいただいてきたアドバイスを全て振り返り実践しました。
「わかっているつもりで、できていないことがあるかもしれない。基礎基本に立ち返り、言教えていただいてきたことを全て実践してみよう！」そう考え、今までの自分の行動を全て変えました。

そこからです。事業の規模も自分自身の収入も、それまで停滞していたのが嘘のように、半年で2倍に伸ばすことができたのです。
心から、自分の現状は自分が変わることで変えることができると実感しました。
失敗談を聞かせてください！: 新卒で入社した会社の労働闘争に巻き込まれ、裁判に発展した事です。
その時、上司たちから言われていたことは、「100％会社が悪いのだから、裁判に持ち込めば絶対に勝てる！」ということでした。
しかし、師匠から言われていたのは、「絶対に泥沼化するから、早めに見切りを付けて次の会社を探しなさい。」ということでした。
そして、浅はかにも私が選択したのは、師匠のアドバイスを聞き別の会社を探すことではなく、裁判に突き進む道でした。

悪いことをしたわけではないのに、こんなことに巻き込まれてしまっていた怒りと、新卒で入社して早々に首になっては恥ずかしすぎるという想いから、私はすぐに転職をするのではなく、裁判に突入していく道を選択しました。
ところが、その道は膨大な時間を要する気の遠くなるような道でした。

結局、秋口ごろに私だけ会社と和解をする流れになりました。
しかし、師匠のアドバイスを聞かなかったことで、その期間に別の職場で働いていたら稼げていたであろう数十万円のお金を稼ぐことをせず、無駄に時間を過ごしてしまいました。
この出来事は、その後の私の就いた仕事にも悪影響を及ぼし、結果、社会人一年目が終わるころには借金が150万まで膨らんでおり、職なし無一文の状態になってしまいました。

この経験はいい意味で「正当な対価以外のお金に目をくらましてはならない」という。今の私の教訓になっているのですが、社会人1年目の失敗ということで、今でも鮮明に覚えています。
これから起業する人に向けてメッセージをお願いします！: 起業は当然リスクが伴います。今後どうなるかわからず、不安を抱えることも多いと思います。
ですが、今私たちが生きる時代は、過去のどの時代より情報が入手しやすく、SNSを通じ沢山の人たちと繋がることができ、法人設立も比較的簡単にできてしまいます。
経験が不足するなら、メンターを探せばいい。
仲間がいないなら、繋がりを広げ探して行けばいい。
お金が足りないのなら、初期費用をかけずにできる事業を選択すればいい。
会社を辞めなくても、私のように会社員をやりながら、空いた時間に起業する準備もできる。

ないものに目を向け、足を止めてしまうこともできますが、あるものに目を向け動き出すこともできます。
是非、不安だけに心を奪われることなく、自分の理想に向け動き出してみて欲しいと思います。
もし、不安で足が動かないのであれば、ご連絡ください。
私の講演会では、同じように夢を描きチャレンジしている仲間がたくさん参加してくれています。
自分一人では動き出せなくても、一緒に挑戦する仲間がいると最初の一歩を踏み出せたりするものです。

最初の一歩には、人生を変える全てが詰まっています。
勇気を出し、人生を変える一歩を踏み出しましょう。